【衛生】
パツリンは、Penicillium属やAspergillus属のかびが産生するマイコトキシンである。土壌中にいるかびが台風等により地上に落下したリンゴの傷ついた部分から侵入し、リンゴ果実の中で増殖してパツリンを産生する。我が国では、食品衛生法に基づく清涼飲料水の成分規格として、リンゴジュース及び原料用リンゴ果汁について、パツリンの基準値として0.05ppm(50μg/kgに相当)が定められている。子供は成人に比べて、体重に対するリンゴジュースの摂取量が多いことから、子供の健康保護の観点から基準値が設定されている。
