正解は 1、5

【衛生】
1 正。エボラ出血熱の病原体は、フィロウイルス科に属するエボラウイルスである。また、MERS(中東呼吸器症候群)の病原体は、コロナウイルス科のMERSコロナウイルスである。
2 誤。エボラ出血熱は、患者の体液等(血液、分泌液、吐物・排泄物)や汚染された注射針の使い回しにより、傷口や粘膜からウイルスが侵入することで感染する。MERSは、家族間又は患者間、患者医療従事者間などの濃厚接触者間において感染が拡大しやすく、主に、飛沫感染又は接触感染による感染であると考えられている。
3 誤。エボラ出血熱の致死率は約25から90%である。MERSの致死率は約30から40%である。
4 誤。エボラ出血熱は、感染症法で一類感染症に分類されている。MERSは、二類感染症に分類されている。
5 正。検疫は、日本国内に常在しない感染症の病原体が船舶又は航空機により海外から持ち込まれることを事前に防止することが目的である。検疫感染症には、感染症法の一類感染症(エボラ出血熱など)、鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)、新型インフルエンザ等感染症、デング熱、マラリア、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、MERS(中東呼吸器症候群)がある。