【衛生】 最近10年間(平成17年以降)で、我が国において、発生患者数が最も多い食中毒の病因物質はノロウイルスである。 ノロウイルスは、経口摂取されると小腸で増殖し、約1から2日の潜伏期間後に激しい嘔吐、腹痛、水様性下痢などを主症状とする急性胃腸炎を発症する。ノロウイルスの感染力は強く、少数のウイルス粒子からも感染が起こるため、患者の吐瀉物や糞便からの二次汚染も多い。