正解は 2 BRCA1

解説

【衛生】
1 誤。APCは、家族性大腸ポリポーシス症や大腸がん、胃がん、膵がんなどの抑制に関わるがん抑制遺伝子である。
2 正。BRCA1やBRCA2は、遺伝性乳がん・卵巣がんに関わるがん抑制遺伝子である。BRCA1やBRCA2は、DNA修復関連タンパク質を産生するが、遺伝子に変異や組換えが生じるとこのタンパク質が産生できなかったり正常な機能が失われたりすることで、DNAの損傷が適切に修復されないことがある。
3 誤。NF1は、神経線維腫症1型に関わるがん抑制遺伝子である。
4 誤。p53は、大腸がん、肺がん、乳がん、リ・フラウメニ症候群など多くのがんの発症に関わるがん抑制遺伝子である。p53は分裂関連遺伝子の転写因子として働く。
5 誤。RBは、遺伝性の網膜芽細胞腫や非遺伝性の骨肉腫や肺がんなどの抑制に関わるがん抑制遺伝子である。RBは転写活性化因子E2Fを抑制する。
6 誤。VHLは、フォン・ヒッペル・リンドウ病に関わるがん抑制遺伝子である。