【衛生】
一般に、大気の温度は地表面より上昇するに伴い低下していく。空気の比重は、下層の暖かい空気では小さく、上空の冷たい空気では大きい。一方、上空の空気の温度が下層の空気の温度よりも高くなることを逆転層といい、大気は安定となる。
1 誤。煙がある高さから一定して右に移動しているので、大気の安定度は高い状態だったと考えられる。
2 正。晴れ、風がない、冬の日の早朝、煙の状態から判断して、放射性逆転(接地逆転)が生じたと考えられる。放射性逆転は、日没後、地表面から急速な放射冷却(熱放射)が起こり生じる。
3 正。放射性逆転が起きている状態であるため、地表付近よりも煙突付近(上空)のほうが気温は高いと考えられる。
4 誤。地表付近で汚染物質が発生すると、放射性逆転が起きている状態では拡散されず地表付近に滞留するので、その濃度は高い濃度を維持する。