【化学】 メスナは、イホスファミドの代謝過程で生じるアクロレインを捕捉することで、出血性膀胱炎などの泌尿器系障害の発現を抑制する。α,β-不飽和カルボニル化合物であるアクロレインに対して、メスナのスルファニル基(SH基)が共役付加反応を起こし、メスナ付加体である化合物Aを与える。化合物Aはスルホン酸のナトリウム塩であり、水溶性が非常に高く、膀胱から排泄されやすい。