【薬理】
1 誤。アテノロールは、Vaughan
Williams分類のII群に分類される抗不整脈薬であり、β1受容体を遮断し、心拍数を減少させる。また、刺激伝導速度を低下させるとともに刺激閾値を上昇させる。
2 誤。フレカイニドは、Vaughan
Williams分類のIc群に分類される抗不整脈薬であり、Na+チャネルを遮断するが、活動電位持続時間には影響しない。
3 誤。リドカインは、Vaughan
Williams分類のIb群に分類される抗不整脈薬であり、Na+チャネルを遮断し、活動電位持続時間を短縮する。
4 誤。ソタロールは、Vaughan
Williams分類のIII群に分類される抗不整脈薬であり、K+チャネルを遮断するとともにβ受容体遮断作用も有する。
5 正。べラパミルは、Vaughan
Williams分類のIV群に分類される抗不整脈薬であり、心臓への選択性が高く、洞房結節及び房室結節のL型Ca2+チャネルを遮断し、有効不応期を延長する。その結果、本剤の洞房結節抑制作用により心拍数を減少させるとともに、房室結節抑制作用により房室伝導速度を低下させる。