【衛生】
1 正。硫酸ミストは他の硫黄酸化物と比べ、眼や気道粘膜への刺激が強い。二酸化硫黄が大気中で紫外線によって光酸化されて三酸化硫黄を生じ、さらに三酸化硫黄が大気中の水分と反応して硫酸ミストとなる。
2 誤。ザルツマン法を用いて、一酸化窒素と二酸化窒素を分別定量する際は、ザルツマン試薬が二酸化窒素と反応する性質を利用するため、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を酸化剤として、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に酸化しなければならない。
3 正。一酸化窒素(NO)は血液毒であり、ヘモグロビン(Hb)と結合してニトロソヘモグロビン(Hb-NO)を生成し、血液の酸素運搬能を低下させる。
4 誤。光化学オキシダントの年平均濃度(昼間の日最高1時間値)は、近年ほぼ横ばいで推移しており、2016年(平成28年)度の環境基準達成率は、一般環境大気測定局で0.1%、自動車排出ガス測定局では0%であり、極めて低い水準にとどまっている。
5 誤。光化学オキシダント(オゾンやパーオキシアシルナイトレート)の測定では、中性ヨウ化カリウム法を用いる。また、オゾンを選択的に測定する方法として、紫外線吸収法などがある。溶液導電率法は、硫黄酸化物(SO2とSO3)の測定法である。